新型コロナワクチン接種に伴う反応性リンパ節腫大について

 


2021721

受診者様各位

新型コロナワクチン接種に伴う反応性リンパ節腫大について 

 

新型コロナワクチン接種後の副反応として、倦怠感や頭痛、発熱などの症状に加えて、脇の下のリンパ節の腫れ(腋窩リンパ節腫大)が報告されています。これはご自身の免疫機能が働いているためで心配はいりません。ただし、乳がん検診のマンモグラフィや乳腺超音波の画像診断に影響を及ぼすことがあります。

日本乳癌検診学会から「乳がん検診にあたっての新型コロナウイルス感染症への対応の手引き」が示され、ワクチン接種前に施行するか、回目ワクチン接種後少なくとも 610 週間の間隔をおいてから施行することが推奨されています。

当会でも反応性リンパ節腫大での偽陽性、その後の不要な追加検査やそれに伴う受診者様への不安、不利益を防ぐためにも、乳がん検診に伴うマンモグラフィや乳房超音波は、「可能であれば、1回目のワクチン接種前か、2回目のワクチン接種から6週間経過してからの実施」を推奨させていただきます。

なお、「その推奨時期(1回目のワクチン接種前か、2回目のワクチン接種から6週間経過してから)でなければ、絶対に検診を受けてはいけない」ということではありません。

2回目のワクチン接種から6週間以内に検査を受診された場合には、乳がん検査時にお伝えください。乳がん検診のためにワクチン接種の日程を遅らせる必要はございません。

以上の内容をご理解いただいた上で、健康診断のスケジュール変更をご希望の方はご連絡いただきますようお願い申し上げます。

 

医療法人厚生会   

理事長 木戸口 公一